「自然栽培」は暑さにも強いと聞くけど、暑い日にやっておくべき作業を教えてほしいな。
そんな疑問にお答えします。
この記事の内容
- 直射日光から土を守る
- 風通しをよくする
- 水分の蒸発を抑える
- 収穫は朝の涼しいうちに
暑い日の農作業は大変ですよね。
でも人間や動物は暑ければ涼しい所に移動することが出来ますが、野菜たち植物は暑くても移動することが出来ません。
そこで野菜たちを弱らせないように、私たち生産者が色々なサポートを行う必要があります。
この記事では暑い日にやっておくべき作業について解説します。
直射日光から土を守る
太陽のエネルギーはとても強いため、土に直射日光が当たると土の温度が急激に上昇します。
こうした温度上昇は、土中生物や微生物の活動に影響を与えます。自然栽培では作物に肥料を施さない代わりに、土中生物が活発に活動することによって土を肥やして作物を栽培する農法ですので、このような状況は避けなければなりません。
そこで畑の通路などの部分にしっかりと草を生やすことにより、草が日陰を作ってくれるため土の温度上昇を緩やかにしてくれます。
また草の根にはたくさんの微生物も集まってくるため、土の中はとても生命力に溢れた状態となります。
暑い季節は畑に生える草を適切な長さに管理して、土を直射日光から保護することを意識してください。
風通しをよくする
作物の枝が混み合うと風通しが悪くなり、熱が逃げ切れずに蒸れてしまいます。
そこで混み合った枝を整枝して、常に風通しをよくしておくことが大切です。
また土手などの草もあまり長くしておくと、畑の外からの風が流れず、畑に熱がこもってしまう原因になります。
土手草などの雑草も伸びすぎないように管理してください。
野菜達を少しでも涼しく快適な環境に保つために、風通しをよくする工夫を行いましょう。
水分の蒸発を抑える
水分の蒸発を抑えるのもやはり草を生やすことが大切です。
草が土の温度上昇を抑えると共に、土からの水分の蒸発も抑えてくれます。
暑い時期は風通しが悪くならない程度に、草の長さを管理しておくことがとても大切です。
また、マルチも水分の蒸発を抑えるには有効な資材ですが、土の温度が高くなりますので、暑さに弱い作物には利用しないよう注意してください。
収穫は朝の涼しいうちに
暑い時期の収穫作業は、出来るだけ朝の涼しい内に行いましょう。
まだ直射日光が当たらずに、朝露で少し作物が湿っている時間帯が理想的です。
暑くなってからの収穫は野菜がしなびて、日持ちを悪くする原因になりますので、暑い季節は早起きして収穫するようにしてください。
最後に(注意)
暑い季節の炎天下での作業は「熱射病」の危険を伴います。
出来るだけ気温が高くなる12時~14時頃の作業は避けて、朝と夕方の涼しい時間帯に作業をするようにしましょう。
やむを得ず日中に作業を行う場合は、水分をしっかりと取りながら、適度に休憩を入れて無理をせずに行うことを心がけてください。
ナチュラルハートは皆さまに本物の野菜をお届けします!