土を肥やすために畑に堆肥を入れようと思うけど、自然栽培では堆肥を使うのかな?
そんな疑問にお答えします。
この記事の内容
- 堆肥の目的
- 自然栽培の堆肥利用
- 自然栽培は畑の中で完結させる
「自然栽培では堆肥を使っていいの?」という質問をいただいたので、ここで解説したいと思います。
では早速、以下をごらんください。
堆肥の目的
堆肥は、植物(稲わら、落ち葉、油の絞りかすなど)や、動物の糞尿(牛糞、鶏糞など)を発酵させて作ります。
その利用目的は土壌の改良であり、水はけや通気性を改善することや、畑に栄養分を供給するために使われます。
また、畑に堆肥を入れることにより、作物の生育に有効な微生物を増やし、生長を促進することも狙いとしています。
自然栽培の堆肥利用
結論から言えば、自然栽培では堆肥を利用しません。
家庭菜園などで堆肥を使うのは自由ですが、「自然栽培」の野菜として販売することを目的としているのであれば、堆肥は使うべきではありません。
理由1.養分の供給
堆肥の利用目的の1つに、畑への養分供給があります。自然栽培は外から栄養分を持ち込まない農法ですので、これは絶対にNGです。
理由2.土が育つ妨げになる
自然栽培では、時間をかけて土を育てていきます。その際に雑草を利用して畑に住む昆虫や土中の生物などを増やすことにより、その生物たちが土を豊かにしてくれるのを待ちます。
そこにいきなり外部から何かを供給して、トラクターでかき回したりすると、かえって自然と土が育つことを妨げてしまいます。
自然栽培は畑の中で完結させる
自然栽培は畑の外から養分となるようなモノは持ち込まず、雑草やそこにいる生物たちの力だけに頼ります。
それは山の自然と同じで、山では落ち葉や生物の死骸が堆積して、それを生物が分解することによって肥沃な土に変えてくれます。それと同じような環境を畑の中で再現することを目指しているため、畑の中の自然だけで完結することが大切です。
自然栽培を始めたばかりの頃は、作物が大きく育たないこともあり、いろいろと手を打ちたくなります。
ただそれは、雑草の活用や、畑の物理性(通気性や水はけ)の改善に集中するべきで、安易に外部からの養分供給に頼るべきではありません。
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