暑くなってくると野菜はグングン大きくなるけど、枝葉の茂り過ぎが気になるな。
少し枝を落とす整枝をしたいけど、自然栽培ではどうやるのかな?
そんな疑問にお答えします。
この記事の内容
- 整枝を行う理由
- 自然栽培での整枝の意味
夏野菜の定植が終わって一段落していると、次は整枝作業ですね。
自然栽培では肥料や農薬を使わないため、作物の生長をコントロールするためには整枝作業がとても重要になります。
以下に自然栽培での整枝のやり方を解説します。
整枝を行う理由
整枝とは、枝の先端や、不要な脇芽をカットすることにより、作物の樹形を整える作業のことです。
野菜の栽培においては、トマトやナスなどのように、枝に実が付く作物に対して「整枝」を行います。
「整枝」を行うことにより、次のような効果が期待できます。
整枝の効果
- 実の生長を促す
- 通気性を良くし、病気を予防する
実の生長を促す
新しい枝や芽がグングン伸びている状態では、根から吸い上げた養分はその生長に利用されるため、実を大きくするための養分が不足してしまい、小さくておいしくない実が成ってしまいます。特に自然栽培では外から肥料を供給出来ないため、この影響は大きいと言えます。
そこで枝がある程度大きくなったら枝の先端をカットしたり(摘心)、葉の付け根から出る脇芽をカットしたり(芽かき)します。これにより、養分が実の生長に使われるようになるため、大きくておいしい実を成らせるための大切な作業です。
通気性を良くし、病気を予防する
枝葉が生い茂ると通気性が悪化するため、病原菌や害虫が繁殖しやすくなります。農薬を使用できない自然栽培では、常に通気性を良くする事によって、病気や害虫の繁殖を予防することが大切です。そのためにも、整枝は重要な作業と言えます。
自然栽培での整枝の意味
既に述べたとおり、肥料や農薬を利用しない「自然栽培」においては、「整枝」は作物の生長を促し、病気や害虫の繁殖を予防するためにとても重要な作業です。
ところで「自然栽培」の世界では、脇芽をかく(芽かき)と、その芽に対応する根が死ぬと言われることがあります。
ちょっと分かりづらいでしょうか?
つまり、トマトやナスのような野菜は、地上部の枝1つ1つに対応した根が、地下部に1つ1つ伸びているということで、1つ芽をかくとそれに対応した根が1つ死ぬと言われています。
果たして本当なのでしょうか?実際に目で確認したわけではないのでなんともいえませんが・・・。
ただ経験上、芽かきをたくさんすると、その作物の生長の勢いが落ちることがあります。これが根が死んだことによる影響なのかどうかは分かりませんが、勢いがありすぎて暴れているトマトなどに対して、強めに整枝作業を行うと、落ち着かせることが出来ます。
ポイント
つまり整枝を極めていくと、作物の生長を促進するのにも、抑制するのにも使えるようになります。
肥料や農薬に頼らない「自然栽培」では必須の技術といえそうですね。
この生長をある程度コントロールできるようになるには、経験を積んで微妙な加減を学ぶしかありません。
答えは作物が教えてくれます。ぜひ挑戦してみてください。
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