自然栽培の定植ってどうやるんだろう?
良いやり方や、コツなどあればしりたいな。
そんな疑問にお答えします。
この記事の内容
- 定植とは?
- 定植の時期
- 定植のやり方
- 定植後の水やり
- まとめ
5月初旬から始まった定植ラッシュがやっと一段落して、今は少しほっとしています。
まだこれから夏野菜の苗を定植する予定の方もいると思いますので、私の経験を元に定植のやり方やコツなどを解説します。
定植とは?
定植とは、育苗ハウスなどで育てた苗を、畑に植え直す作業です。
作物の育つ場所を定める大事な作業です。湿気が多い畑に乾燥を好む野菜を定植したりしないよう、それぞれの作物の特性と、植える畑の状態をよく見極めて、定植する場所を決めて下さい。
ポイント
コツは作物の原産地を確認して、その環境にもっとも近い場所に植えてあげるとうまく行きます。
参考
育苗のやり方については、別記事「自然栽培成功の秘訣【④育苗】」をお読みください。
定植の時期
定植の時期はとても大切です。
苗がポットの中で疲れた状態になることを「老化苗」といいますが、この状態になってから定植しても根の付きが悪かったりして、思うように成長してくれません。最悪の場合は病気になって死んでしまうこともあります。
ポイント
コツは苗が元気で、ポットの中で根がギューギューになる前に行うことです。
ポットの裏から根の状態を覘いたり、試しに1つポットから抜いてみたりして、根の回り具合を確認しましょう。底のほうで根がグルグル状態であればちょっと遅いかもしれません。また根が茶色く変色してしまっている状態もあまりよくない状態なので、そんな状況であればできるだけ早く定植してあげて下さい。
特に自然栽培においては、化学肥料が入った育苗土などは使っていませんので、教科書通りの大きさになるまで待っていたら苗が老化してしまい適期を逃す可能性があります。(本葉が何枚出そろってからとか、第一花が付いてからとか)
そうではなく、自分の目で確認して苗が元気な内に定植するように心がけて下さい。
定植のやり方
定植のやり方は、他の栽培と大きく変わりません。
ただ、自然栽培では特に根の生長が大切ですので、植えるときは根を傷めないよう十分に注意して下さい。
- 根鉢(根の周りの土の塊部分)をできるだけ壊さない
- 上からギューギューと強く押さえない
- 裸の苗を熱くなったマルチの上に置かない
このあたりを注意しておけば大丈夫です。
定植後の水やり
定植後は速やかに水やりをして下さい。
水をあげることにより、ポットの中の土と畑の土が馴染んで、根が新しい場所に張りやすくなります。
あまりあげすぎると根が酸欠状態になって逆効果になるので、ポットの土が畑の土に馴染む様子をイメージしながら適量をあげてください。
まとめ
今回の記事では、定植のやり方やコツについて解説しました。
せっかく良い苗ができても定植で苗を傷めてしまっては、これまでの努力が報われません。苗の根が畑にしっかりと定着して、ぐんぐん育ってくれるように、慎重に作業して下さい。
自然栽培で特に大切なことは、固定観念にとらわれずに常に自分の目と感覚で判断することです。世の中にある栽培技術書のほとんどは、肥料を使用することを前提に書かれています。自然栽培を志す者にマニュアルはありません。自分の感覚を信じて挑戦しましょう。
ナチュラルハートは皆さまに本物の野菜をお届けします!