自然栽培で野菜を育てたいけど、どんな野菜がいいのかな?
肥料も農薬も使わない栽培は、はじめてだから作りやすい野菜を知りたいな。
そんな疑問にお答えします。
自然栽培をやっていて思うのは、確かに作りやすい野菜と作りにくい野菜があると感じます。
この記事では私の経験上、作りやすいと思う野菜を紹介します。
自然栽培で作りやすい野菜たち
一概に作りやすいと言っても、気象条件や土質などが合っていて作りやすい場合もあります。逆に栽培技術の未熟さから作りにくいと感じることもあるでしょう。この記事では出来るだけそのような条件を排除して、「自然栽培で」、つまり肥料や農薬を使わない栽培で作りやすいと私が感じるものをご紹介してみたいと思います。
トマト
トマトは自然栽培をはじめた頃から、ほぼ失敗無くよく育ちます。
トマトは原産地が南米ペルーのアンデス高地ですので、もともと肥沃な土地では無い条件で育つ特性があり、それが無肥料の自然栽培でもよく育つ要因だと思います。特に肥えた土地でトマトを育てると、枝が暴れて収集がつかなくなるのですが、自然栽培ではそれがほとんどありません。
ただし乾燥を好む植物ですので、畝を高くしたり雨よけを作るなどして、土が乾燥気味の状態にしないと病気になりやすいので注意してください。
葉物野菜
小松菜、山東菜、からし菜、水菜、ルッコラなどの葉物野菜も、とてもよく育ちます。
ただしこれは畑の土がある程度できあがってからの話で、そうなる前はサイズが小さかったり、虫喰いがひどかったりと、なかなかうまく育ちませんでした。そこをあきらめずにしっかり草を生やすなどして4~5年経ってからは、本当に立派な葉物野菜が採れるるようになりました。
はじめて挑戦する場合は、畑の中に菜の花が自生しているような場所があれば、その周辺の土地が葉物野菜に適している可能性があります。
ピーマン
ピーマンも毎年失敗がなく、たわわに実ってくれます。
特に果菜類は種取りを長年続けていますので、どんどん畑の環境に馴染んでいいモノが採れるようになった気がします。
豆類
インゲン、枝豆はとても良く育ちます。マメ科の植物は肥料をあげなくても空気中の窒素を取り込むことができるため、自然栽培でもよく育ちます。
ただし大豆のように長く畑に入れる作物は虫が入る可能性が高くなるため、よくは育つのですが出荷を考えると歩留まりは下がるのでご注意ください。
ズッキーニ
ズッキーニも6月に入るとぐんぐん育って、たくさんの実を付けてくれます。虫にも強く失敗が少ない野菜といえます。
自然栽培で野菜を育てるコツを1つ教えます
コツは野菜や畑によっていろいろですが、1つ共通して言えることを挙げるとすればコレ。
ポイント
株間を広く取って、風通しをよくするべし
自然栽培の野菜は根を大きく張ります。そのため株間が狭いと根と根が干渉して生育に影響が出ます。
また、地上部も密集状態だとジメッとして病気になりやすくなるので、常に風通しと日当たりをよくするようにするのがコツです。
おわりに
はじめて自然栽培に挑戦するのはとても不安だと思います。
実際に自然栽培では、まず根が地中から養分や水を吸収出来るように大きく張りますので、その間地上部の茎葉はあまり大きくならず心配になります。でもそこを信じて待っていると、徐々に地上部が成長をはじめ、急にグングンと大きく育ちはじめます。
そうなればしめたもので、根が地中にがっちり張っていますので、少々の風や雨にも負けることはありません。
自然栽培では今まで習ってきた常識や知識が通じないことも多いので、固定観念を捨ててじっくり野菜と向き合うことが大切です。
畑の片隅からでもOKですので、ぜひ試してみてください!
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