野菜を畑にまるごと植えたらどうなるのかな?
今回はそんな、ちょっと変わった疑問について考えてみましょう。
一般的に野菜は種取りをしてから畑に蒔く
普通農業では、十分成熟した野菜(写真はきゅうり)から、種取りをして翌年、その種を畑に蒔きますよね。
でも自然界では、十分に成熟した野菜や果実は、地面に落ちてその場所で冬を越して、その「こぼれ種」から翌年、芽が出ることがあります。
私の畑でも、落ちたトマトや食用ほおずきから自然に発芽します。
野菜を畑にまるごと植える
実はそういう育成技術があります。
例えば畑に、
- トマトを1個まるごと土に植える
- ピーマンを1個まるごと土に植える
などなど・・・
もちろん、植える野菜は十分に成熟したものでなければなりません。
何でそんなことをするの?
種を「自然選抜」して、生命力のある野菜を育てるためです。
例えば、ピーマンを畑に植えたとします。(上の写真のピーマンはまだ若くてダメですが、赤く熟したピーマンを植えたとします)
ご覧のように、ピーマンは上の方に数百粒の種が密集しています。この状態で畑に植えると、やがて実の部分は朽ち果てますが、種は密集した状態で畑の中に残ります。春になるとその種たちは芽を出すのですが、ここで激しい生き残り競争が起こります。その競争に勝ち残った種だけが、その場所で茎葉を伸ばして成長し、やがて実を付けることができます。
この方法を何回か繰り返すと、「King of Kings」な生命力のある野菜になる・・・
と言われています。
確かにそうかもしれませんが、あまり農業向きとは言えない技術なので実際にやったことはありません。
畑にポップコーンが自然発芽した
今回は、意図してやったわけではなく、去年自然落下したポップコーンが畑で芽吹いているのを見つけました。
それを掘ってみたところ、なんと「芯」に着いたポップコーンの種から芽が出ていました。
これは面白いと思って写真を撮りました。
トマトやピーマンなら実は朽ち果てますが、ポップコーンの芯は残るんですね。これは新発見でした 😯
1つ種を外してみるとこんな感じで、十分に苗として使えそうです。
せっかくなので苗として植えてみた
普通に育苗して育てたポップコーンの苗と一緒に、畑に植えてみました。
どうなるか楽しみです!
今日はそんな面白い発見があったので、ゆるーく皆さまとシェアさせてもらいました。
お楽しみいただけたら幸いです 🙂
ナチュラルハートは皆さまに本物の野菜をお届けします!