「自然栽培」では肥料を与えないらしいけど、それで窒素不足にはならないのかな。
植物の生長に欠かせない窒素をどうやって供給しているのだろう?
そんな疑問にお答えします。
この記事の内容
- 窒素は植物の生長に欠かせない栄養素
- 畑の中の循環により窒素が供給される
- マメ科植物による窒素固定
- まとめ

作物の生長に「窒素」は欠かせない栄養素ですが、私の畑では就農以来9年間一切の肥料を与えていません。
それでも畑の作物は元気に生長していて、窒素不足の症状は出ていません。
なぜそんなことが可能なのかを解説します。
窒素は植物の生長に欠かせない栄養素
植物の生長に必須と言われる三大栄養素は窒素(N)、リン酸(P)、カリウム(K)ですが、窒素はタンパク質を構成する要素であり、葉や茎を生長させるために欠かせない栄養素です。
窒素が不足すると、葉や茎が小さく細くなったり、葉緑素が不足して光合成が出来なくなり、葉が黄色く変色したりします。
特に葉や茎を食べる葉物野菜(小松菜、レタス、キャベツ等)には十分な量が必要とされています。
畑の中の循環により窒素が供給される
肥料を一切供給しない「自然栽培」の畑では、どうやって窒素が供給されているのでしょうか?
そのヒントは上の写真にあります・・・・。
自然栽培の畑は土が丸裸で、作物だけが植わっている畑ではありません。また農薬も使わないので生物も豊富です。
つまり、この動植物の活動や、その死骸を微生物などが分解することによって窒素が畑に循環供給されているのです。
出来るだけ自然に近い形で、人が余計な手をかけなければ、自然の力によって作物の生長に必要な窒素は畑の中でまかなうことができます。
マメ科植物による窒素固定
畑の植生が豊かになり、作物の生長に十分な窒素がまかなえるようになるには、ある程度の時間が必要です。
私の畑では、その状態になるまでに5年ほどの年月がかかりました。
畑がその状態になるまでのつなぎ措置として、マメ科の植物を利用する方法があります。
マメ科の植物は空気中の窒素を土中に固定してくれる根粒菌と共生します。
この落花生の根に付いた、丸くブツブツしたモノが根粒菌です。
落花生や枝豆にはこの根粒菌がたくさん付いてくれます。他にクローバーやヘアリーベッチでもかまいません。
このようなマメ科の植物を1~3年植えることによって、土中の窒素が増えてきますので、それから葉物野菜などを植えるとうまく育つようになります。
作物の周りに大豆を植えるという方法もありますが、窒素固定と割り切ってやる分にはいいですが、そこから大豆などを収穫しようと考えると、点在しているため管理が大変になり、私はうまく収穫までたどり着けませんでした。
もし管理できる自身があるなら、この方法も試してみる価値はあると思います。
まとめ
以上のとおり、「自然栽培」では肥料を供給しませんが、畑の中の循環によって必要な窒素は供給されます。
そんな状態になるように、畑を育てるのが自然栽培といえますね。そのためには通気性をよくして、畑を生き物たちが増えてくれる快適な環境にしていく必要がありあす。長い時間がかかりますが、挑戦してみる価値は大いにあると思います 🙂
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