「自然栽培の野菜」と「有機野菜」の違いを教えて!
そんな質問お答えします。
この記事の内容
- はじめに
- 野菜の違いを解説
市場には一般的な野菜の他に、「有機野菜、無農薬野菜、オーガニック野菜、等々・・・」様々な呼び名が付いた野菜があります。
ところが一般の消費者の方はその違いをはっきりと認識しておらず、なんとなく安全そうとか、身体によさそうとかで捉えていることと思います。
この記事では私たちの農園が取り組んでいる「自然栽培の野菜」と「有機野菜」の違いについて解説します。
はじめに
有機野菜とは、有機JAS法で定められた栽培方法で生産された野菜のことです。
有機栽培と自然栽培の違いについては、過去のこちらの記事をお読みください。
参考記事
また、「自然栽培」の定義を知りたい方は、こちらの記事をお読みください。
参考記事
野菜の違いを解説
この章では2つの栽培方法の違いを理解して頂いているという前提で、野菜自体に焦点を当てて解説してみたいと思います。
まず「安全性」の面で考えると、やはり肥料も農薬も一切使っていない「自然栽培」の野菜の方がより安全と言えます。
有機野菜の場合、野菜を早く大きく育てるために、たくさんの「有機肥料」が使われる場合があります。もしこの肥料分が野菜の中に「硝酸態窒素」として残留してしまうと、健康を損なう恐れがあります。
もっと詳しく知りたい方は、「硝酸態窒素」や「ブルーベビー症候群」でネット検索してご自身で調べてみてください。
また、別記事でも触れたとおり、有機野菜は有機JAS法により認められた農薬を使っている場合もあります。
許容範囲内であれば安全という見方もありますが、何も使っていない「自然栽培」の野菜の方がより安全であると言えるでしょう。
次に「味」の面はどうでしょうか?これは両方の野菜を食べてみて言い当てられるかというと、それが出来る人はほぼいないと思います。野菜の味は栽培方法以外にも、産地や気候、品種などによっても違うため単純に比べられるモノではないでしょう。
ただやはり、有機肥料という肥料を使って成長を促進している分、若干「味」はボケるのではないかと考えています。
逆に「自然栽培」の野菜は肥料を一切使っていないため、成長スピードがとても遅く、サイズも小さめになる傾向があります。
ですがその分、キメが細かく構造が綿密です。これは包丁で野菜を切ったときに、包丁に吸い付くような感覚で感じることができます。
そして味も小さい分、凝縮されている感じがします。
これについては、私の知人でもある「岡本よりたか」さんが、以下のような面白い本を出していますので、ご興味のある方は読んでみてはいかがでしょうか?
ちなみに私の畑の場合は、自然栽培を始めて最初の3年あたりまでは虫喰いばかり、6年目頃までは小さい野菜しか採れませんでした。
ところが6年目を過ぎた頃から、虫喰いもほとんどなくなり、野菜の大きさも一般の野菜と比べても遜色がないサイズが採れるようになりました。
しっかりと土が出来てくれば、肥料を一切与えない畑でも、自然の循環によって土が肥えてくるので、立派なサイズの野菜も採れるようになります。
皆さまも岡本さんの本で、本物の野菜を見分ける目を養ってみてはいかがでしょうか?
ナチュラルハートは皆さまに本物の野菜をお届けします!