自然栽培をやってみたいけど、どうやればいいのかな?
自然栽培の学び方が知りたいな。
そんな疑問にお答えします。
この記事の内容
- 1.本から学ぶ
- 2.スクールで学ぶ
- 3.研修や援農で学ぶ
- 4.自然から学ぶ
- 5.実践から学ぶ
- まとめ
農業を始めた当時は、「自然栽培」に関する情報が少なかったのですが、たまたま「木村式自然栽培勉強会」という会に参加することが出来、そこで仲間と共に実践を通じて学ぶことができたことはとてもラッキーだったと思います。
そのような私の経験を元に、これから「自然栽培」を始めてみたいと考えている方向けに学び方を解説します。
1.本から学ぶ
正直に言って本から全てを学ぶことは不可能ですが、初めに自然栽培の概要を理解するのには良いと思います。
その際にお伝えしておきたいことは、本からは農業技術はほとんど学べないということです。
なぜなら肥料も農薬も使わない「自然栽培」においては、作物の生長は畑の環境に大きく左右されるからです。そのため、本に書いてある技術が自分の畑でうまく行くとは限りません。
本から学ぶのは、自然栽培的なモノの見方や考え方です。
そこさえ分かっていれば、後に様々な問題にぶつかっても自分で対処できるようになります。
ぜひ本を読むときは、著者や実践者がどのような考えでその技術を使っているのかを読み取るようにしてください。
2.スクールで学ぶ
数は多くありませんが「自然栽培スクール」や、私のように「自然栽培勉強会」に入って仲間と共に学ぶことができれば、実践を通じて理解が深まるのでおすすめです。
北海道には、自然栽培の創始者である「木村秋則」さんのスクールもあります。
2019年度には8期生が学んでいたようです。
木村さんは自然に対する観察力が並外れて鋭いですので、実際に農業のお話を聞く機会を持てれば「自然栽培」に関する理解はとても深まります。
3.研修や援農で学ぶ
これも数は少ないですが、農家さんによっては「研修生」や「援農」を募集しているところがあります。
もし見つけたら積極的に問い合わせてみましょう。もし手伝わせてもらうことが出来れば、実践者からの生の声を聞ける貴重な機会となるはずです。
「援農」であれば、週末の休みを利用して1~2日だけの参加が可能な場合もありますので、農作業のお手伝いをしながら休憩時間などに聞きたいことを質問してみると良いと思います。
4.自然から学ぶ
これはなかなか難易度の高い話ですが、「自然栽培」のヒントや、行き詰まった時の答えは全て自然の中に見つけられます。
常日頃から畑の作物を観察したり、畑が無い場合でも庭の草花や山の木々を観察して、それらの植物がどんな時に元気だったり、どんな時に元気を無くすのかなどを、注意深く観察してください。
その際に特定の作物だけを見るのではなく、地下の根や、土中の空気や地下水の流れ、地上の水や空気の流れ、雑草の種類、昆虫の動きなど、全体を大きく見て「自然」を少しでも理解しようとすることが近道になります。
5.実践から学ぶ
最良の学びは実践につきます。
実践によってその行動が正解か誤りかは作物の出来で教えてもらえるからです。
時間はかかりますが、自分の畑(環境)での正解を見つけるのにこれ以上の方法はありません。
ポイントは、
- よく観察する
- よく考える
- やってみる
- 1に戻る
の手順です。
手順4では、実際にやってみた結果、作物の生長にどんな影響が出たかをよく観察して答え合わせをしましょう。
このサイクルをずっと繰り返していけば、何年か後には「自然栽培」に対する理解が深まっていることでしょう。
まとめ
「自然栽培」は自然を理解しようとする壮大な試みです。
その意味では実践している間はずっと学び続ける必要がありそうです。
それでも年々理解が深まるにつれて、作物はどんどん良くなっていきます。
それを楽しみに、毎日コツコツと実践してみてください。
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