固定種 自然栽培

固定種の野菜紹介【きゅうり編】

 

きゅうり

悩む人

ナチュラルハートで作っている「固定種」の野菜にはどんなモノがあるのか知りたいな。

 

そんな疑問にお答えします。

この記事の内容

  • はじめにお伝えしたいこと
  • 固定種のきゅうり3品種紹介
    1. 四葉
    2. 相模半白
    3. 夏節成り
  • おわりに
エーイチ
この記事を書いている私は、自然栽培で固定種の野菜を育てて9年の専業農家です。

実は今日も「固定種の野菜が食べたくて」という方から野菜の注文をいただきました。

結構「固定種」の野菜に興味をお持ちの方が多いなと感じるので、この記事では私たちの農園で作っている固定種のきゅうりを3種類ご紹介します。

はじめにお伝えしたいこと

私たちの農園の野菜は全て「固定種」を使っていますが、皆さまは「固定種」と聞くとどんなイメージをお持ちでしょうか?

昔の野菜?

変わった野菜が多い?

そうですね、スーパーなどではほとんど見られなくなりましたが、昔からある野菜たちで、形や味も個性的なモノが多いですね。

残念ながら今の流通システムでは、沢山の品物を安い運賃で運ぶために形や大きさは一定のモノが求められます。その方が効率的に運べますから。

それ故に形が個性的で、大きさも不揃いな「固定種」の野菜は、スーパーなどから姿を消してしまいました。

そして現在スーパーの野菜売り場に並ぶ多くは「F1」という種苗メーカーが開発した種です。このF1には生育が揃うという特徴があるため、一度に同じ大きさの野菜を出荷することができます。

きゅうりといえばコレ、大根といえばコレ、ナスといえばコレ・・・、とどれも画一的ではありますが、輸送の効率はとても良いです。

ですが、私たちのように少量多品目生産を行い、ダイレクトにご家庭に野菜をお届けする農家では、1つの箱に同じ野菜をできるだけ詰めて送るというような必要はありませんから、「本当においしい」と素直に思える「固定種」の野菜を作ることができます。

固定種の野菜は、おいしいなどの理由で昔から農家や採種家の手によって種を取り次いで来たモノです。

私たちの農園では、そんな「固定種」の中から、この地域に合い、且つおいしいと思える品種のみを厳選して生産しています。

固定種のきゅうり3品種紹介

前置きが長くなってしまいましたが、私たちの農園で作っている「固定種」のきゅうりを3つ紹介します。

1.四葉

四葉

四葉と書いて「すうよう」と読みます。

トゲトゲしたイボがたくさんあり、細長いのが特徴です。

皮が薄いので味が染み込みやすいという特徴があり、昔から浅漬けなどの漬物で重宝された品種です。

マルシェで直売していると、たまにお客さまから「ゴーヤですか?」と間違われることがあるほどイボイボが特徴的なきゅうりです。

2.相模半白

相模半白

こちらは相模半白(さがみはんじろ)と言う「半白きゅうり」です。

下半分が白っぽい色をしていることからそう呼びます。人の名前でありません 🙂

こちらは短くて太いのと、黒いイボイボが特徴のきゅうりです。大変味がよくみずみずしいので、大きめにカットしてサラダに入れるととてもおいしい品種です。

3.夏節成り

こちらは夏節成り(なつふしなり)と言い、夏の栽培に向いたきゅうりです。(写真がイマイチですみません)

きゅうりと言えば夏野菜ですので夏に強いと思われますが、水が好きな野菜でもあり炎天下は生育が落ちてしまいます。

その点、この「夏節成り」は暑い日が続いても元気に成ってくれるため、農家にとってはとても有難い品種です。

見た目もスーパーで並んでいるきゅうりに近いですが、食べ方も同じように生食で「ポリポリ」した食感を楽しんでいただけるおいしいきゅうりです。

おわりに

いかがでしたでしょうか?

スーパーで見るきゅうりはどの店でも大体同じようなモノだと思いますが、「固定種」のきゅうりはこんなに見た目も、味も、食感も違います。

それぞれの個性を生かして食べ方や料理方法も違ってきます。

形は不揃いですが、何か食卓が華やかになる気がしませんか?

もしご家庭で漬物に挑戦してみようと思ったら、いつものスーパーのきゅうりではなく、「固定種」のきゅうりを使ってみると、また新しい味に出会えるかもしれません。

ナチュラルハートは皆さまに本物の野菜をお届けします!

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