暑くなってくると草の勢いがすごくて草刈りが大変!
自然栽培では草を上手に活用するって聞いたけど、どんな草管理をしているのか知りたいな。
そんな疑問にお答えします。
この記事の内容
- 草刈りに使う道具
- 畝間の草刈り
- 境界線の草刈り
- 土手の草刈り
梅雨時期から夏にかけて草の勢いがすごいですよね。
作物もグングン大きくなる時期ですが、雑草を刈らずにおくとあっという間に作物が草で覆われてしまいます。
そこで、草を活用しつつ、作物の生長をじゃましないように刈る必要があります。
この記事ではそんな「自然栽培的草刈りのやり方」を紹介します。
草刈りに使う道具
草刈りの道具には、手で使う鎌から、人が乗って草刈りをする乗用モアと呼ばれるものまで、大小さまざまです。
もちろん使いやすいモノを使えばいいのですが、作業効率やコストなどを考えて、私の農園では刈払機(上の写真)と呼ばれる草刈り機を使っています。
この機械はガソリンとオイルを一定の比率で混合した燃料を使ったエンジンで動きます。先端に取り付けるパーツを変えることによって、様々な草刈りに対応します。上の写真はもっともオーソドックスなチップソーと呼ばれるパーツをつけた状態で、先端ののこぎり刃が回転して草を刈る仕組みです。
注意
ちなみに乗用モアはとても重量があるので、畑の中を走ると土を踏み固めてしまいます。そのため根の生長を何よりも重視する「自然栽培」ではおすすめできません。
畝間の草刈り
畝間とは、作物を植えている畝と畝との間で、人が通路として利用する場所です。
ここはもっとも土が固まりやすい場所なので、草を上手に活用して土が固まるのを防ぐ必要があります。
草の刈り方は根元からは刈らずに、5cm前後草丈を残すように刈払機でカットします。
この時、刈った草が元あった場所にうまく散らばるように刈ることが出来るとベストです。
境界線の草刈り
他人と畑との境界線や、畑と公道との境界線部分は短めにしっかり刈るようにします。
境界線部分は作物を植えない場所ですので、出来れば草を長目に残して、天敵となる昆虫の住みかにしたいところですが、ここの草をあまり長くしていると一般の人からは「畑の管理をちゃんとやっていない人」という目で見られます。
それだけなら良いのですが、畑を借りている場合は、地主さんから「きちんと管理してくれない人には貸したくない」と言われる可能性があります。とくに農村地帯では、人の目を気にする傾向が都会より強いため、地主さんに迷惑をかけないためにも、境界線部分の草刈りはしっかり行うようにしましょう。
土手の草刈り
土手も基本的には境界線ですので、境界線と同じように管理します。
ただし、自身の畑をつなぐ土手の場合は、草を伸ばして天敵の住みかにするのもいいでしょう。
なお、土手や境界線の部分は、石がゴロゴロしていたり、場合によっては石垣になっているところもありますが、そんな場所はチップソーではなく、先端をナイロンカッターに取り替えると便利です。
チップソーは硬い金属のため、石に当たるとそれなりに衝撃もありますし、刃が欠けてしまうこともあります。
一方、ナイロンカッターは紐状のナイロンが回転して草を刈る仕組みですので、石や柵に当たっても大丈夫です。ナイロンカッターは障害物の多い場所でストレスなく草を刈ることができるので、一度使うと病みつきになります。使ったことがない方はぜひ一度お試しください。
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