自然栽培歴9年の専業農家です。
今年で自然栽培を始めて10年目になりますが、やっと土が出来てきたようで、いろいろな種類の野菜が納得出来る品質で作れるようになりました。
そこで今回は、「自然栽培」の創始者である木村秋則さんが作ったりんごを食べた時に感じたことや、思ったことをお話しようと思います。
この記事の内容
- 木村秋則とはどんな人
- 「奇跡のりんご」との出会い
- 初めて「奇跡のりんご」を食べた時に感じたこと
- 「自然栽培の仲間たち」とのご縁
木村秋則とはどんな人
木村秋則さんと言えば、無肥料で農業をしている人なら知らない人はいないぐらい有名な方で、世界で初めて無農薬、無肥料でのりんご栽培に成功した農家さんです。
そのりんごは「奇跡のりんご」とも呼ばれ、書籍や映画にもなりました。
私は木村秋則さんに、りんご農園を見学に行ったときに一度と、山梨に講演で来られた時に二度、実際に会ってお話をさせてもらい、畑で自然栽培の指導を受けたことがあります。
いつも笑顔で優しい木村さんですが、いざ農業の指導になるととても厳しい面を持ち、甘いことを言おうものなら、バッサリと切られます。
それもそのはずで、世間から絶対に不可能(神の領域)とまで言われた無農薬、無肥料のりんご栽培を、10年の歳月をかけ苦労の末に達成された方です。
また、果樹以外にも、米や野菜の栽培にも無肥料、無農薬での栽培方法を確立し、これを「自然栽培」と呼んで今でも精力的に後進の指導にあたられています。
「奇跡のりんご」との出会い
私が初めて「奇跡のりんご」を食べたのは、2013年の11月です。ご縁が合った業者さんから分けて頂きました。
ちょうど映画「奇跡のリンゴ」が公開された年ですので、大人気で注文の受け付けもストップしていて買えない時でしたが、木村秋則さんがその業者さんに、いつもお世話になっている人に配ってくださいと言ったそうで、それがたまたま私の所にまわってきました。
私たちが「自然栽培」で農業を始めたのが2011年ですので、3年目の晩秋のことです。本当に嬉しかったのを覚えています。
初めて「奇跡のりんご」を食べた時に感じたこと
見た目
見てのとおり、サイズはとても小ぶりでした。品種は「富士」だったと思います。
切ったときの印象は「うわっ、白い!」という感じでした。
もちろん「富士」という品種の特徴もあるでしょうが、それでもカット面の白さがとても印象的でした。
で、普通りんごって切って少し置いておくとすぐ茶色に変色が始まりますよね。ところがこの「奇跡のりんご」はならないんです。
これは話に聞いていたので、少しだけ切れ端を放置しておいたのですが、1時間ぐらい経ってもずっと白いままだったのには驚きました。
味
そして肝心な味ですが、もう驚きとしか言いようがなく、今まで食べたことがあるりんごとは全くの別物という印象でした。
味はとても上品で繊細な甘みがあり、りんご特有の酸味はほとんど私には感じられませんでした。
「なんだコレは!!」という衝撃を受けたのを今でも鮮明に覚えています。
学んだこと
そしてこの時、自然栽培を始めて3年目になっていた私に自然栽培のポテンシャルの高さを教えてくれました。
「ここまで行けるんだ」と、「これが本物のりんごか」と・・・
その気づきのお陰で、今の私があると言っても過言ではありません。
自然栽培を続けていけば、きっと私たちの野菜も普通の野菜をはるかにしのぐ味の野菜になれることを確信しました。
それが私たちが「本物の野菜」を皆さまに食べてもらいたいと思ったきっかけです。
「自然栽培の仲間たち」とのご縁
こちらのお店は木村秋則さんが監修されているお店で、自由が丘にある「自然栽培の仲間たち」さんです。
こちらのお店とも古くからのご縁で、出荷が可能な5月から12月にかけて、私たちの野菜を販売してもらっています。
最近はツイッターやFacebookなどでも精力的に情報発信をされていますので、気になる方はフォローしておくことをおすすめします。
スタッフの皆さんも親切な方ばかりですので、自然栽培の農産物に興味のある方は、ぜひお立ち寄りください。
オマケ
先ほど紹介した映画「奇跡のリンゴ」の中で私が好きな台詞が、木村さん役の阿部サダヲさんが言う
「ここでオラがあきらめるということは、それは人類があきらめるということだ」
という場面です。まさに前人未踏の「奇跡のりんご」は木村さんの不屈の精神が成し遂げた人類の宝です。
冒頭で書いたとおり私たちも自然栽培を始めて10年目の年となり、やっと納得のいく野菜達が採れるようになってきました。でも一般の野菜をはるかにしのぐのはまだまだです。これからもそんな野菜作りを目指して精進して行こうと思います。
最後までお読みくださりありがとうございました<(_ _)>
ナチュラルハートは皆さまに本物の野菜をお届けします!