最近よく「オーガニック」という言葉を聞くけど、「自然栽培」もオーガニックなの?
もし違うなら、自然栽培とオーガニックの違いを知りたいな。
そんな疑問にお答えします。
この記事の内容
- オーガニックと有機は同じ意味
- 自然栽培とオーガニック(有機栽培)の基本的な違い
- 自然栽培とオーガニック(有機栽培)の本質的な違い
- まとめ
最近よく「オーガニック」とう言葉を耳にしますよね。オーガニックカフェ、オーガニックフード、オーガニックコスメ、等々・・・。
なんとなく健康や身体に良さそうなイメージはありますが、「自然栽培」と混同している方もいますので、その違いを説明します。
オーガニックと有機は同じ意味
オーガニックは有機的という意味ですので、オーガニックは有機と同じと考えて差し支えありません。
つまり、オーガニックフードといえば有機食品のことで、「有機栽培」によって作られた食品のことです。
ではそのことを踏まえて、次の章から「自然栽培」と「有機栽培」の違いについて見てみましょう。
自然栽培とオーガニック(有機栽培)の基本的な違い
「自然栽培」は肥料も農薬も使わない栽培方法であるのに対し、「有機栽培」は有機肥料や有機JAS規格で認められた農薬の使用が可能な栽培方法です。
詳しくは以下の記事に違いを表でまとめていますのでご覧ください。
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自然栽培とオーガニック(有機栽培)の本質的な違い
ではもう少し深掘りして、「自然栽培」と「有機栽培」の本質的な違いについて考えてみたいと思います。
私は一番の違いは「肥料」というものに対する考え方だと見ています。
一般的な考え方として、作物を生産するには三大栄養素と言われる窒素(N)、リン酸(P)、カリ(K)が必要だとされています。
広く普及している「慣行栽培」ではこのNPKを、化学肥料によって供給します。
一方、「有機栽培」では化学肥料を使わない代わりに、動物の糞尿や植物由来のモノ(米ぬか等)を堆肥化して有機肥料として供給します。
つまり「肥料」という観点では、使っている材料こそ違いますが、作物の生産にはNPKが必要であり、それを肥料として供給する必要があるという根本部分は同じであると言えます。
他方、「自然栽培」では作物の生産に肥料が必要だという考えはありません。
作物は自分の力で立派に成長できるし、大地には作物を立派に成長させる力が備わっています。
「自然栽培農家」はそのような力を最大限引き出せるように環境を整えるのが仕事です。
この話から分かるとおり、自然栽培とオーガニック(有機栽培)とでは、肥料が必要と考えるか不要と考えるかという本質的な部分が大きく違っていると言えます。
まとめ
以上のとおり、オーガニック食品とは有機栽培で生産された有機食品のことです。
そこでこの記事では、「自然栽培」と「有機栽培」の基本的な違いの部分と、更に踏み込んで本質的な違いについても考察しました。
結論としては、作物の生産に「肥料」を必要と考えるか、不要と考えるかが両者の最大の違いであるとしています。
この違いを理解して、あなたはどちらの作物を食べてみたいですか?
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