「自然栽培」は肥料も農薬も要らないっていうからやってみたいけど、手間はかからないのかな?
そんな疑問にお答えします。
この記事の内容
- 自然栽培は楽という勘違い
- 自然栽培に必要な手間とは
- まとめ
「自然栽培は手間がかからないの?」という質問を頂いたので、これにお答えします。
では早速始めましょう。
自然栽培は楽という勘違い
「自然栽培は肥料も農薬も使いません」というと、それは楽でいいねと言われる方がいます。
確かに私も農業研修で経験がありますが、真夏の炎天下に重い肥料袋を持って、それを畑に撒く作業はとても大変です。しかも有機肥料は動物の糞尿の匂いがするし、石灰を撒けばズボンは真っ白になるしで、懲りた思い出があります。
また私は経験がありませんが、農薬や除草剤を散布する作業も見ていて大変そうです。
だけどここで勘違いしてほしくないのは、「自然栽培」が単純にそれらの作業を行わない農法ではないということです。
つまり、肥料、農薬、除草剤などの代わりを人間が全てやる農業が「自然栽培」です。
いかがしょうか?
あまり楽とは思えなくなりましたか?
では実際にどんな手間があるのか、次の章でみていきましょう。
自然栽培に必要な手間とは
自然栽培に必要な手間は、大きく分けて2つあります。
- 土を育てる手間
- 作物の生長を手助けする手間
土を育てる手間
「自然栽培」では、肥料を使わなくても作物が元気に育つよう、土をしっかりと育てる必要があります。
これはとても手間のかかる作業で、年単位の時間が必要です。なぜなら土を育てるためには草を適切に管理して、やがてその草が自然の力によって土を豊かに肥やしてくれるよう管理する必要があるからです。
以下の記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。
作物の生長を手助けする手間
「自然栽培」では、農薬や除草剤の代わりを人間が行います。
具体的には次のような手間が発生します。
- 虫を手で取り除く
- 虫が付かないよう防虫ネットを張る
- 病気の株を取り除く
- 病気にならないよう通気性を確保する
- 作物の生育状況を小まめに観察する
等々、作業内容を1つ1つ挙げればキリがありませんが、虫喰いや病気の予防と、発生した時の対処を全て人の手で行います。
また、毎日の小まめな観察がとても重要で、病気等の異常をいち早く察知して、問題点を見つけて対処する必要があります。
「自然栽培」ではこの観察と対処がとても重要です。
まとめ
以上のとおり「自然栽培」とは、肥料、農薬、除草剤等の代わりを全て人がやる農法です。
どちらが楽でどちらが大変かというより、どちらが自分の趣向に合っているかということかもしれません。
私はもちろん、肥料や農薬をまくより、草を刈ったり虫を取ったりする方が好きですし、何よりそうして作られた野菜を食べたいと思っています。
ここで1つお伝えておきたいことは、「自然栽培」は決して楽な農法ではないということです。たくさんの手間が必要です。その手間をかける行為自体を楽しんで行えるかどうかが、続けられるかどうかの鍵になるのではないかと思います。
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