免疫力を上げるには野菜が効果的って聞いたけど、どんな野菜を食べれば良いのかな?
効果的な食べ方なんかも知りたいな。
そんな疑問にお答えします。
今回は免疫力を上げる野菜シリーズ第八弾「ピーマン」のご紹介です!
この記事の内容
- ピーマンに含まれる免疫活性化成分
- 豊富なビタミンC
- 食べ方いろいろ
- 農家こぼれ話

毎日の農業生活の中で、実際に野菜と向き合って得られた経験と知識をベースにお話します。
ピーマンに含まれる免疫活性化成分
野菜や果物には、ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富に含まれていて、それらを摂ることによって免疫力をアップする効果が期待できます。
今回はピーマンに含まれる「免疫力を上げる」効果が期待される成分を見てみましょう。
皮膚や粘膜を強くしてウィルスの侵入を防ぐ | ベータカロテン(ビタミンA) |
抗酸化力をアップする | ビタミンC |
血管を柔らかくし、動脈硬化や高血圧を予防する | ルチン(ビタミンP) |
抗がん作用、抗酸化作用 | カプサンチン(赤く熟したピーマンに含まれる) |
血をサラサラにし、血栓や血液凝固を防ぐ | ピラジン |
豊富なビタミンC
ピーマンにはレモンに匹敵するほどのビタミンCが含まれています。
更にピーマンに含まれるビタミンCは熱にとても強いため、加熱調理してもほとんど失われません。
ピーマン独特のにおいや苦みは、加熱調理することで軽減されますので、苦手な方はお試しください。
ビタミンCはウィルスなどの外的と戦ってくれる白血球の強化に役立つ成分です。
またコラーゲンの生成にも必須な成分で、細胞を強くして菌などの侵入を防ぐ効果が期待できます。
食べ方いろいろ
ベータカロテンは油と一緒に摂ると吸収されやすくなります。またピーマンのビタミンCは熱に強いため、油炒めがオススメです。
ピーマンを輪切りにすると細胞を壊すため独特の臭みが出ますが、縦切りにするとあまり臭みを感じなくなります。
従って写真のチンジャオロースは、ピーマンをたっぷり食べて栄養を効率的に吸収するのに向いた料理といえます。
農家こぼれ話
ピーマンは完熟すると緑から赤に変わります。(パプリカではなくピーマンです)
実はお店で売っている緑色のピーマンはかなり若い実を食べています。
緑のピーマンが成ってから完熟するまでは7週間前後かかるため、完熟ピーマンはほとんど市場に出回ることはありません。
ですが農家の特権で、私たちは食べることができます。味は苦みや青臭さがほとんど消えて、甘みとわずかに酸味が出てきてとても美味です。天ぷらにするとおいしいですよ。
なお完熟ピーマンの栄養は、ビタミンCが約2倍、ベータカロテンが約3倍になるそうです。また抗がん作用や抗酸化作用があるとされる「カプサンチン」も含むようになりますので、とても優れた栄養食ですね。
もし農家の直売所などで見かけることがあれば、ぜひ食べてみてくださいね。
皆さまのご家庭がいつも健やかでありますように!