免疫力を上げるには野菜が効果的って聞いたけど、どんな野菜を食べれば良いのかな?
効果的な食べ方なんかも知りたいな。
そんな疑問にお答えします。今回は免疫力を上げる野菜シリーズ第三弾「にら」のご紹介です!
この記事の内容
- にらに含まれる免疫活性化成分
- βカロテンの吸収率を上げる方法
- ファイトケミカル「アリシン」には効果がいっぱい
- にらプチ情報
- 農家こぼれ話
- まとめ

毎日の農業生活の中で、実際に野菜と向き合って得られた経験と知識をベースにお話します。
にらに含まれる免疫活性化成分
野菜や果物には、ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富に含まれていて、それらを摂ることによって免疫力をアップする効果が期待できます。
今回はにらに含まれる「免疫力を上げる」効果が期待される成分を見てみましょう。
皮膚や粘膜を強くしてウィルスの侵入を防ぐ | ベータカロテン(ビタミンA) |
白血球(免疫細胞)の強化に働く | ビタミンC |
老化防止(抗酸化作用) | ビタミンE |
殺菌作用、疲労回復、血液サラサラ、食欲増進、精神安定、止血作用、スタミナ増強などの効果 | アリシン(ファイトケミカル) |
にらには、ベータカロテンが豊富に含まれているため、実際にウィルスなどの外的と触れる粘膜や皮膚の強化により、ウィルスに強い身体を作ることができます。また、殺菌作用があり、免疫力を上げる効果が期待できるファイトケミカルのアリシンも豊富に含んでいます。
βカロテンの吸収率を上げる方法
ポイント
βカロテン(ビタミンA)は脂溶性ビタミンですので、脂質といっしょに摂ると吸収率がアップします。
具体的には油で炒めたり揚げたり、ドレッシングと絡めたりすることで、βカロテンを効率よく摂ることができます。
また、油を控えたい場合は、卵の黄身など脂質を多く含む食材と一緒に調理してもOKです(^_^)v
ファイトケミカル「アリシン」には効果がいっぱい
最近、第7の栄養素として注目されているファイトケミカルですが、にらはその一種である「アリシン」を豊富に含んでいます。
効果1.抗菌、抗カビ作用
「アリシン」には、サルモネラ菌などを殺す強い抗菌作用があると言われています。そのため風邪やインフルエンザの予防、改善にも効果が期待できます。
効果2.疲労回復
「アリシン」はにんにくにも豊富に含まれていて、にらと同様に、疲労回復やスタミナ増強の作用があります。
効果3.抗酸化作用
ビタミンCと同様に、「アリシン」にも抗酸化作用があり、体内の過酸化脂質の毒性を弱めるため、がんや老化(しわ、しみ)を防ぐ効果が期待できます。
効果4.その他
その他にも「アリシン」には、血管の健康を保ち血液をサラサラにしたり、精神を安定させストレスを解消する効果があります。
にらプチ情報
今回は食べ方に関するプチ情報を2つお話しします。
葉先を大切に食べよう
葉先にβカロテンとビタミンEが多いので、葉先はしっかり食べましょう!
根元にはアリシンが豊富
逆に根元の白い部分には、アリシンが葉先の約4倍含まれます。にらは細かくきざむほど、独特のにおいと共にアリシンが増えますので、根元は小さくきざんで炒め物などに利用しましょう。
農家こぼれ話
にらは収穫する時、根元を包丁などでカットするのですが、1ヶ月もするとまた葉が伸びて収穫できるようになります。
そのため春から秋までずっと出荷ができる、農家にとってはとてもありがたい野菜なんです^^
冬も死なずに年を越してくれるので、翌年の春にはまた収穫ができます。
そんなにらも5年ほど収穫を続けると、土の中の根が混雑して成長が悪くなるので、数年おきに根を掘り起こして別の場所に株分けをして、どんどん増やすことができます。
とても丈夫で重宝する野菜ですね。しかも栄養満点でおいしいので止められません。
まとめ
今回は私たちの農場(ナチュラルハート)でも、とても人気がある「にら」に注目して、免疫力を上げる効果が期待される成分と、効果的な食べ方などをご紹介しました。
「にら」は葉先から根元までとても栄養があり、免疫力の活性化には欠かせない野菜の1つです。細かくきざんで油で炒めるなどして効果的に栄養をいただきましょう。
皆さまのご家庭が健康でありますように!